試験問題の解答・解説提供終了のお知らせ

2025年6月1日
電気・電子系技術者育成協議会

当協議会が主催する「E検定 ~電気・電子系技術検定試験~」において、これまで受験者本人向けに提供していた試験問題の解答および解説について、2025年6月1日以降は提供を終了することをお知らせいたします。

 

■ 対象となる試験

 全分野試験(100問・3時間)
    ・紙試験形式
    ・オンライン試験形式(オンサイト・WBTを含む)
 
 基本分野試験(64問・2時間)
    ・紙試験形式
    ・オンライン試験形式(オンサイト・WBTを含む)

■ 提供終了の背景と経緯

「E検定 ~電気・電子系技術検定試験~」は、2014年より、電気電子分野に関わる技術者・開発者・エンジニア、ならびに学習を志す学生を対象として提供してまいりました。

試験後の復習やスキル向上を支援する目的で、団体受験で申し込みをした企業には、受験者本人による活用を前提に、一定期間・暫定的に試験の解答および解説を提供してまいりました。

 

具体的には、春・秋の公開試験において個人でお申し込みいただいた受験者には、解答・解説の提供は行っておらず法人向け特別プログラムを通じて団体申込いただいた企業に限り、担当者宛にPDF形式で提供するかたちをとっておりました。

しかしながら、以下の理由により、この運用全体を終了する判断に至りました:

・2022年以降、生成AIの登場により学習環境が急速に変化し、解答・解説の無断転載や意図しない拡散が増加。

・過去問や解説を中心とした学習が本来の理解を伴わず、形式的な得点向上につながる可能性があること。

・結果として、試験の公平性・信頼性への影響や、教育的効果の低下が懸念される状況となっていること。

・また、著作権侵害や第三者への不正な情報提供といったリスクが高まっていること。 

こうした状況を踏まえ、当協議会では、今後すべての対象試験において試験後の解答・解説の提供を終了することを正式に決定いたしました。

■ 今後の運用について

すでに個人申込みによる春・秋の公開試験受験者ならびに、CBT形式で実施しているレベル1試験においては、従来より解答・解説の提供は行っておらず、今後もこの方針を継続いたします。

受験者および関係者の皆様には、本方針の趣旨をご理解の上、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

なお、解答および解説の提供は終了いたしますが、電気電子分野の学びの環境提供は今後も継続してまいります。 

■ 不正防止への対処

当団体では不正を未然に防ぐため、すべての受験者と受験時には以下の同意誓約を結んでおります。

 

<E検定に関する秘密保持契約書>

 

本契約書は、本試験資料を利用する際の受験者が遵守すべき条件を記載したものであり、主催者と受験者との間で締結される法的な守秘義務契約です。

  以下のことをご理解の上、同意していただけますか。

・ 受験者は、本試験資料の問題と回答は、主催者の独占的な機密財産であることを認めること。

・ 受験者は、本試験資料の問題と回答を第三者に開示したり、又はその内容を第三者と協議してはならないこと。

・ 受験者は、その種類を問わず、提供された本試験資料又は関連資料(メモや計算を含むが、それに限定されない)を本試験の受験後に持ち出してはならないこと。

・ 受験者は、本試験資料(問題、回答や表示画面を含むが、それに限定されない)を(手書き、写真複写その他の方法により)複製してはならないこと。

・ 受験者は、本試験資料の問題と回答を販売又は贈与してはならないこと。

・ 受験者の上記規定のいずれかの違反により、主催者が金銭では十分な救済を得ることのできない回復不可能な損害を被る恐れがあるため、主催者は、本試験資料又は関連資料が主催者の許諾なしに開示又は不正に使用されないよう、あらゆる適切な防止措置又は救済措置(即時の差止命令を含むが、それに限定されない)を取ることができること。

受験に必要な情報や学習内容はWEBページ公開をしております。

また、レベル1からレベル3までの学習教材は3000ページ以上、70時間にも及ぶコンテンツをご用意しています。

模擬問題も充実しています。

ぜひ、ご活用ください。どうぞよろしくお願いいたします。

■ E検定eラーニングのご案内

当協議会では、E検定受験者および技術者のスキル向上を支援するために、「E検定eラーニング講座」を提供しています。

 

この講座は、勤続25年以上の設計・開発経験者が執筆した教材を基に構成されており、実務経験を通じて得られた優先度に応じた設計手法の取捨選択ノウハウなど、現場で役立つ知識を学べる内容となっています。

 

・分野別・レベル別の教材をご用意しており、不得意分野の克服や応用力強化に最適です。 ・また、E検定では出題のない機械系の基礎教材もご利用いただけ、電気・電子系技術者の広範囲なスキル拡張を支援します。

 

▼詳細・受講はこちら

https://www.denki-denshi.org/ekentei-e-learning/