2016年春期「E検定 ~電気・電子系技術検定試験~」実施詳細


2016529日(日)に電気・電子系技術者育成協議会主催における第4回目の「E検定 ~電気・電子系技術検定試験~」を開催しました。

実施内容

日時: 2016年5月29日(日)

試験会場:

  東京会場 サートプロ代々木研修センター(東京都渋谷区)

  大阪会場 サムティフェイム新大阪(大阪市淀川区)

  名古屋会場 桑山ビル会議室(名古屋市中村区)

主催:電気・電子系技術者育成協議会

運営:株式会社フュートレック

協力:株式会社日経BP/株式会社日経BPマーケティング

事務:株式会社サートプロ

 

検定試験内容(総合分野):

電子回路

デジタル

電気回路

電磁気

半導体

実装

信頼性設計

計測

コンピュータ

 

検定試験内容(基本分野):

電子回路

デジタル

電気回路

 

 

 

総合分野試験

 

9科目と分野が多岐ですが、平均値は49.7と前回に比べ4点程高い値です。また分布形状は広がりが大きくなり、平均点の上昇と相まって上位の方々が増えています。形状は、釣り鐘型の分布であることから、技術レベルにおいて広く多様な方々が受験されていると思われます。

 

 

 

 

分野別に見ると、計測が易しく信頼性設計が難しかったことが伺えます。設問数が多い電子回路、デジタル、電気回路は、難易度が平準化されて見えるのと、主要分野であるため受験者の皆様の事前学習の効果が高いことも合わせて、50%で安定した値を示しています。今回は最高点において、分野によっては100%が多く出ていることも特徴です。様々な分野のエキスパートの方が受験されていることが伺えます。

 

 

レベル別に見ると、基礎のレベル1から応用のレベル3になるに従って正答数が下がっています。難度の判断基準として、正答率の中央値に着眼すると、レベル1で68%、レベル247%、レベル335%です。レベルに係らず11点ですので、受験の際は、レベルを分けて解くのも1つの手段かもしれません。最高得点を見てもレベル1とレベル2はかなり満点に近い値となっていますが、レベル3は難度が高いことが読み取れます。

 

 

 

前回に比べ4点程高い平均点となったため、称号授与者の比率も向上しています。

 

 

 

 

基本分野試験

 

総合分野100問試験と同じように受験者の成績は、正規分布(釣り鐘型)となっています。

平均値は32.4と前回に比べ2点程高い値です。

 

 

分野別では、電子回路と電気回路がほぼ等しく、デジタルが中央値で9%程高い正答率となっています。特にデジタルは、総合分野と比較して5%程高い中央値を示しており、デジタルに対して専門性の高い方々が受験された結果かと思われます。

 

 

 

レベル別に見ると、正答率中央値が、レベル1で69%程、レベル250%、レベル338%程となっています。100問総合試験と比較すると、レベル11%、レベル2とレベル33%向上しています。分野数が少ないため集中して学習された結果ではないかと考えられます。

 

 

 

前回に比べ2点程高い平均点となったため、特に「上級」称号の比率が増加しています。残念ながら「特級」授与者はいらっしゃいませんでした。